大企業総合職は転職にアピールできるスキルがなく、「どうせ自分なんて」と思っていませんか?確かにゼネラリストとしてキャリアを歩んできたビジネスパーソンは転職時にアピールポイントを見失いがちです。
ですが、戦略的にキャリアを歩めば十分アピールする実績を積み上げていくことができます。その中でも大企業総合職は「データ分析」を育成しやすく、アピールポイントとして推しやすいです。
本記事では30代で「データ分析」と「企画職」経験を軸に内定を勝ち取った著者の経験を元に、
自身のスキルや経歴に不安を持つ人が今からデータ分析スキルを身に着けていくべき理由を解説します。
実際に企画職×データ分析を武器に転職した筆者による、「企業目線でない実体験」をもとに知りたいという方は、ぜひ最後まで御覧ください!
■この記事を書いている人の転職時スペック
・30代男性 / 通信会社に総合職新卒入社 / 全国転勤で勤務 / 年収700万
・妻子あり3人家族 実家支援なし
・地方国立大 文系学部を卒業後、基本は企画職に従事
・会社方針があまりに反社会的になってしまったことから衝動的に転職開始
・「企画職」×「データ分析」を中心にアピールし内定GET
・主にお世話になったエージェント
①ビズリーチ 提携各社 ②JACリクルートメント ③リクルートエージェント
・応募企業 20社 書類通過 16社 内定 4社
本記事でお答えすることは以下の通りです
■本記事でお伝えしたい内容
・事務系総合職にとってデータ分析はお得なスキルセット
・転職時にもアピールがしやすい
・まず実務経験を積んでいくこと!資格はそのための学習ツール
データ分析とは
そもそもデータ分析とは何を意味するのでしょう。会社でも多く「データ分析」という呼称を使用されますが、人によってそのレベル感は異なります。様々な資格や媒体によってそのレベル感は異なりますが、筆者が会社での勤務や転職時に感じたレベル感を以下にまとめています。

大小のレベル感はありますが、どのレベル感でもビジネスとして実践すれば立派な分析です。ですが、転職等でアピールするにあたっては青のライン:アピールできる水準レベル以上を目指す必要があります。
転職市場において企画職レベルのデータ分析スキル保有者を募集している求人はありません。データアナリストレベル以上のスキル保有者は多種多様な求人が存在しました。転職市場においてはデータアナリスト水準の分析スキルを「データ分析スキル」と考えるべきでしょう。
なお、大企業総合職において「データサイエンティストレベル」は踏み込まないことをおすすめします。自身のネクストキャリアに「未経験でデータサイエンティスト」等、DSの領域に踏み込もうとする方が散見されます。
断言しますが、未経験でデータサイエンティストはよっぽどの素養や学生時代の経験が無ければ不可能です。かなり高度な専門性が求められ、ドクターレベルの人材がうようよいる分野です。強い思いが無いのであれば、非常にコスト・タイムパフォーマンスが悪い選択といえます。
なぜ大企業総合職はデータ分析スキル習得を目指すべきなのか
前章でデータ分析の定義をご説明しました。最低でもSQLやBIツールのスキルは欠かせません。多くの大企業総合職にとってはハードルが高いように思えるかもしれません。
ですが、安心してください。SQLやBIツールの学習コストは非常に低いのです。そのうえにニーズがあるのにプレイヤーが非常に少ないのでスキルがあることを証明できれば非常に目立ちます!
SQL・BIツールは学習コストが低い
他のプログラミング言語と比べて、覚えることは非常に少ないです。実務に必要な内容は書籍でもまとまっている分野であり直観的に触りやすいです。また体系的に学ぶことができる資格も昨今で提供されており、会社評価の向上とセットで取り組むことができるのもモチベーションを維持しやすいですね。
プレイヤーが非常に少ない
ぜひ現職で周りを見渡してもらいたいのですが、データ分析を得意にしている方はいますか?私の観測範囲では、大企業総合職は営業や企画力を中心にアピールしている人が多く、折角関連資格をとっても自ら分析を進める人は多くない印象です。この環境下であれば転職時のみならず現職のアピールにおいても役立つことは間違いありません。
データ分析スキルが転職でアピールしやすい理由3選
本章ではなぜ敢えて「データ分析スキル」なのかご説明します。
大企業はデータ分析スキル保有者を欲している
まず需要が非常に大きいことが上げられます。昨今ではDX化を背景に各社データ環境の整備を進めているところですが、如何せんそのデータを活用できる人材が全く足りていません。
前述に上げたデータサイエンティストのような専門職に限らず、データを自ら抽出し加工できるスキルは事務系総合職においても強く求められている状況です。その一方、プロパーのスキル習得は遅々として進まず、多くの企業が中途採用で募集している状況です。
具体的に説明しやすい
データ分析については、データ分析そのものがポータブルスキルである上に、具体的に説明することが容易です。個別具体的にどのような課題を解決に導いたのか、データ分析を主体的に担っていれば定量的に語ることが可能になります。
どのポジションからでも経験を積める
データ分析はどのポジションにおいても実践できるスキルです。組織から求められないにせよ、自ら率先して課題解決をデータ分析で進めていけば経験を積むことができます。
データ分析スキルはどのようにアピールすればいい?
転職においてどのようにデータ分析スキルをアピールすればいいのでしょうか。原則は、「現在業務経験」×「データ分析」のかけ合わせで語ることです。
ぱっと思いつくのは資格取得ですが、資格単体では全く意味をなしません。まず今すぐにデータを活用した業務を企画することをおすすめします。その理由を解説します。
実務ベースでアピールするのが一番
職務経歴書や面接では、実体験に基づくエピソードを通して再現性をアピールすることになります。そんなタイミングで、資格をベースにアピールすることは難しいですよね。
小さな案件でも構いません。まずデータ分析の対象となるような課題を見つけ、実務に活かしてみましょう。
資格は実務あっての加点
資格は単体では効果がないことをご説明しました。その一方で、実務を進めるために資格学習を行った経験はアピールポイントになります。課題解決に向けて率先して自己学習を進めることができる人材としてアピールすることができます。
当然難易度が高いほど効果がありますが、自身のレベルに合わせた学習内容でも十分評価加点を得ることができます。もし、ご自身の会社に資格取得支援等の制度があるようであればぜひ取り組んでみることをおススメします。
キャリアや今後のライフプランについて迷っておられる方も多いと思います。転職等の大きな決断をいま実施しなくても構いません。ただ、いつかその時が来たときに判断できるよう、ぜひ本記事を参考にしていただければこれ以上嬉しいことはありません。
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