\この記事で書いていること/
本記事を書いている「ちずる」は……
■大企業で異動直後にキャリア迷子になった人
✓ 30代男性 / 大企業事務系総合職として10年以上勤務
✓ ビジネス企画×データ分析スキルで出世
✓ 異動直後、会社方針と良心のギャップに直面しメンタルブレイク
✓ 激務とモチベ激減に耐えながら転職活動開始
■大企業to大企業の転職活動で爆勝ちした人
✓ エージェントや各種媒体でに情報収集によりきっちり対策
✓ 大企業転職するときはマインドブロック解除を入念に
✓ 20社応募し書類通過率80%・内定率4社を実現。
大手金融・外資EC・SaaS企業等より内定を得る。
■転職活動で爆勝ちしたけど現職に残った人
✓ 内定を武器に現職の退職交渉で異例の超短期異動を引き出す
✓ 異動を通してキャリアダウンを実施。会社との距離感を調整
✓ やりたいことは副業でやる
\この記事で伝えたいこと/
✓ 筆者の自己紹介
✓ 大企業の事務系総合職ならではの悩みがある
✓ 私はその悩みを突破しキャリアチェンジしたノウハウがある
✓ 同じ悩みを抱えた人の背中を押したい
筆者は何者?
大企業事務系総合職の中の人
はじめまして。ちずると申します。
現在33歳。妻・子ども1人の3人家族です。超ド田舎出身で、地方公立高校→地方国立大学卒業と、何かと「地方」がつく人生を送ってきました。
大手通信会社に総合職として入社し、営業・営業企画・事業企画でキャリア形成しました。
分析×企画職で出世してきた人
文系かつ事務系総合職ながらキャリア途中ではデータ分析スキルを磨き、数千万人規模の顧客データ基盤を相手に実務経験を養いました。
データ分析をもとに億単位規模のデータドリブンに貢献したり、戦略や施策立案の参画できたのはとても大きな経験です。今もなお、私の強みとして形成されています。

最近は子育てと仕事の両立頑張ってます!
異動直後にメンタルブレイクした人
正直に言います。私は会社からとても評価されていました。順風満帆なようにも見えていたと思いますし、自分でもそう思ってました。
ところが、異動を期に事態は大きく転換。本社中枢の企画部門に異動になったのです。
異動直前の私ときたらそれはもう大変なモチベーションの高さでした。

得意のデータ分析を軸に「最後のプレイヤー期間」として
やりきるぞ!という気持ちだけは強かったです
ですが、早々に打ち砕かれることになりました。
やりたくない。やれない。
常日頃上司との1on1で「データ分析」を軸に事業を推進し、キャリア形成したいと話していました。それができればどんな激務でも構わない、と。
その一方、やりたくないことをも伝えました。それは「事業非専任の取りまとめ役」です。主に経営企画や財務などのコーポレート部門をイメージしています。
私にとっては分析をもってインサイトを見出して事業を動かすことがやりがいでした。直接事業に関与しない役割は肌に合わず、そういった部門や役割は避けたいと伝えていました。
ところが私のポジションは事業部門内に新設された「財務部と事業部の中間地点で双方のとりまとめ」を実施するポジションだったのです。財務部の出先機関って感じです。
大枠では事業部門に所属していましたが、結局事業部門にあるだけ。ただの財務出先機関。
事業部門全体の管理会計を把握・管理し、足りない利益を上げろと他組織に指示する役割。各事業は専任の担当者がいるので、私は「良い」「悪い」を言うだけ。
まさにピンポイントでやりたくない仕事……!まさかこんなことになるとは。着任して説明を受けた瞬間、「こらあかんかも」と頭を抱えました。
やりたいこととは真逆も真逆。しかもファイナンスについては素人同然。「やれないこと」という壁も立ちはだかってきました。

異動前の上司が「何するところかわからん」
って言ってたので悪い予感はしてたんですよね
会社の方針が合わない
苦難は続きます。
元々、会社の方針には違和感を感じていました。
ただ、それは様々な議論を経てるんだろうと疑ってませんでした。だって、皆さん超優秀なんですもん。優秀なメンバーが集まれば、優れた意思決定ができるでしょう。そりゃ。
ところが。
中枢にいって理解したことは
✓ 持株会社から課された超ストレッチな利益目標 を
✓ 経営層からどんな手を使っても達成しろと言われている
✓ ので、社員は中身がなくても利益目標を実現できることにしちゃってる
✓ から、期中に幹部が「なんでできないんだ!!!」と怒り出す
という状況であることでした。
一定のトップダウンはある前提でしたが、ここまでだとは思ってませんでした。
長期でこの状況。伸びしろはすでに着手済みで、費用効率化はとことん追求しています。課された目標利益を達成するには、不自然に高い目標を現場に課すかさらなる費用削減に着手すること以外ない。進む離職、離れるパートナー、下がる社員のモチベ。
成長曲線を描くために会社の土台を切り崩す。やることはそんなことばかり。
衝撃的でした。優秀な頭脳が集まってやっていることが、そんなことだなんて。そして、その実行役の任務を与えられたのが私。脳を揺さぶられるような感覚だったことを覚えています。

幼稚かもしれませんが、
仕事では「三方良し」の実現を強く意識してたので、
会社のことしか考えていない経営層に破壊的なショックを受けました
やりたいことができない
やりたかった分析業務は私のタスクから外れました。会社から求められてもいません。
そして、ただただ激務になりました。毎月50H/月は最低残業します。そんな最中に業務外の分析をやる元気もありませんでした。
そのようにして、加速度的に仕事が退屈に。徐々にメンタル崩れ、転職を決意したのでした。
転職活動の成功経験あり
すぐさま転職活動を進めました。
大企業転職vsマインドブロック
大企業所属は相対的に見れば安定しています。その事実は間違いありません。転職市場に出るとその状況を改めて実感させられ、様々な思いが逡巡します。私が感じた様々な思いを紹介します。
待遇は悪くない
大企業である程度順当に評価されれば、一定の待遇になります。しかも年間休日数や有休、各種福利厚生も悪くない。求人を見ると今よりも待遇が改善する可能性がありつつも、そこまでして変えるほどか?と頭をよぎります。
私の場合、会社に対する不満が臨界点を超えてましたので、「変えるほどだ!」と判断することができました。
人脈が失われる
大企業あるあるですが、調整業務は必須です。そうなったとき、人脈がモノを言います。
その人脈が喪失する。中々の恐怖です。気軽に頼れる同期もいませんし、新入社員時代にお世話になった上司もいません。新たに人脈を形成するのはなかなか骨が折れそうです。
私の場合、ここはかなり悩みました。現職に残る判断をした理由の一つでもあります。
我慢すれば出世するかも幻想
会社からの評価は悪くありません。我慢していれば出世の道があるかもしれないと考えました。
しかし、この会社で出世したい気持ちがあるか?と言われると、会社経営の現実を見て完全に消失しました。
すでに私のメンタルにダメージを与えつつある現在の状況は、将来に渡り影響を及ぼしそうです。
検討の余地はないと判断しました。
転職自体が面倒くさい
働きながら転職することは本当に大変です。面接はだいたい平日にありますし、その調整は非常に難しい。現職との兼ね合いも考えつつ動かないといけないので、転職活動は労力を要します。
途中何度も諦めようかと思いました。最後までやり切って本当によかった。
転職活動結果は大成功
内定4社
今回の転職では業界をずらす「軸ずらし転職」が中心でした。そのため再現性を説明することは比較的容易。転職活動は概ね好調に進捗しました。
20社応募し、書類選考16社通過・内定4社。はちゃめちゃに疲れましたが、非常に良い結果を得られたと思います。
でも、転職に違和感
転職活動を実施する中で、軸をずらさないために自己分析を行います。前述の転職活動に至った自身の思いも、これらの作業の一環でした。
そうして自身の想いに整理がついてくると、ある一つの気持ちに至ります。

あれ?
これって企業にいる限り同じじゃね…?
私が抱いた現職への不満は、以下2点でした。
① やりたいこと・得意な仕事で働きたい!
② 今の会社方針が合わない!
1点目は転職で解決します。
ですが2点目はどうでしょうか?
結局経営者に依存します。優れた経営者であれば楽しく働けますし、そうでなければ今と同じ。
結局、不満は次の会社でも生じてしまう可能性が高い。転職では私の不満を50%しか解消してくれない。
試行錯誤を繰り返して、そのような気づきを得ることができたのでした。
転職活動は大成功。でも現職残留
転職活動を実践し内定を得たものの、現職に残ることにしました。しかし、今のままの働き方ではメンタルに影響を及ぼしたままです。
そこで私は「内定および退職」を武器に、経営層から遠い組織へ短期異動調整を会社に願い出たのでした。
退職交渉で異動を迫った
異動直後に異動、というのは私の会社では前例がありませんでした。大企業はとても前例を大事にします。そんな中で、話を聞いてもらえる確証はありませんでした。
こんな強気な交渉ができたのも、すでに私の中に「内定」があったからです。最悪こじれても転職しちゃえばいいや、という気持ち。これが、根本原因を解消する力になりました。
キャリアダウンも一つの選択肢
ただ、この交渉および選択は明確にキャリアダウンです。短期で異動したこと自体、経歴上リスクになります。次に異動がある場合、異動先の上司はきっと扱いにくい人材だと思うでしょう。
またストレス耐性にも難ありの評価を受けるはずです。出世はもうありません。
それでもこの選択肢をとった理由は次のとおりです。
会社は変えられない。自分が変わる
私の想いで会社は変わりません。シンプルで不変の事実です。この事実が変わるのは経営者になってからです。
それはどの会社でも同じです。そして、自身の意に添わなくても会社員として働くなら、会社に貢献しなければなりません。
であれば、キャリアダウンして自分の業務範囲を狭めて働く。
現時点では会社員として働く以外に生活費を稼ぐ手段はありません。よくわからない会社方針は天災と考え、少し会社と距離を取りながら働くのが今の自分にとって合うのではないか、と考えました。
会社への不満を自分の課題に変える
その一方で、置き去りにされたのがビジネスを前向きに取り組みたい気持ちです。
自分であんなことしたい、お金持ちになりたいという気持ちがあります。自己実現手段として有力なのが会社務めとしての仕事。死んだ目で働き続けるだけなのは個人的に本当にもったいない。
であれば、副業で自分で好きなスモールビジネス立ち上げればいいじゃん!と考えました。少々短絡的ではありますが、自身でコントロールしたいなら自分で立ち上げるしかありませんよね。
現職に残った結果
結果は正直まだわかりません。
でも、今この時点で前向きに生きれていることは確かです。どんな状況か次から解説します。
前向きな挑戦をしている
会社では最低限な仕事をしつつ、副業にフルコミットしています。
朝4時に起床し、8:30まで作業。定時に帰宅し、20:00-21:00で作業。とにかく作業!作業!作業!
まだ収益は得られていませんが、自身でコントロールできる分非常に充実した日々を送っています。成果が出てくれば、その内容も本ブログで発信したいですね。
現職とは程よい距離感で
今までは考えられませんでしたが、毎日定時で帰ってます。
仕事量が少ないわけではありませんが、今は定時で帰るために効率化を徹底しています。
会社からは「ん???」と思うような指示も落ちてきますが、自分の影響の輪の範囲で働く意識で、気にしないようにしています。
現職への想いはちょっぴり残る
ただ、やっぱり今までフルコミットしていた仕事です。ちょっぴり残念な気持ちが残ります。
でも、これ以上現職の仕事を真正面から受け止めすぎて、壊れるのは自分。適切な距離を保ちつつ、別のルートで自己実現を果たしていくことを目指します!
皆さんにお伝えしたいこと
転職活動を通して、様々な経験値を得ることができました。その中で痛感したのは「キャリアの選択肢」は大量にあるということです。
大企業社員、特に総合職って勝手に「転職とか副業とか、自分のスキルじゃ無理……」って判断している人が多いです。そんな考え方をしたまま、死んだ魚のような目で働き続け、結果メンタルを病む、のが私でした。
でも、私は今回の一連の活動で学びました。アクションを起こせば、多様な働き方を実現できることを。
転職だけではありません。会社の中でスキルアップしつつ異動まで耐えるとか、フリーランスに切り替えてみたりとか、どんな選択肢も取っていいと思います。
とにかく、大企業という殻の中でもじもじせず、自分の理想を掲げて動きましょう。
転職活動で内定を得られれば現職と想定比較できます。副業で収入があれば、そっちにコミットできる可能性もあります。もしかすると本業で頑張る糸口が見つかるかもしれません。とにかく先にアクション。メンタル病んでからだと私みたいにかなり苦労します。
今回、私が経験した一連の体験を本ブログにまとめています。少なくとも転職活動やキャリアアップ・そしてキャリアダウンについて、人より先んじた経験をお話できるはずです。
本ブログをもって、あなたの人生の一押しができれば幸いです。

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